キレイダイエットのススメ

放射能から守る食デザイン - 後編 -

【ピンク・赤ドット】

原発事故から6カ月。
地に足をつけないまま、独り歩きさせてしまい、暴走した豊かさのツケが、今、取り返しのつかない食の不安を投げかけている現実があります。 なのに、目に見えない、計ることもできない、食の専門家でさえも学んだことがない、データや研究がない、未経験の放射性物質。 雲をつかむようなとらえどころのないもの。

2色ページの特集を組む健康雑誌はあっても、「ファッション」「メイク」「Diet」「Body」「料理」「ちょい足しレシピ」「韓流」「温泉」ネタの方が読者の反応がいい。 そして、10月号では記事が無くなってしまう。

6月に地下鉄で耳にした福島の小学生のお母さんの会話・・・
「校庭の土を除染したのよ。カバーをかけているだけだから、怖くて。
汚染されているものに赤色が付いていたらわかりやすいのに・・。
ピンクの風、ピンクの海、ピンクの川、赤玉の魚、パンもピンクだったりして・・。
赤玉の人から5m離れたい~、でも鏡を見たら私がピンク色・・。」
ほんとう。 SFのような話。 ピンク色になっていたら、問題意識が高まるのに。
笑いごとやシャレにならない、まぎれもない、現実に私たちは生きています。

見えない・わからないから、何もしないのではなくて、学んで、できることを一緒にしましょう。 これは減量ダイエットより、ずーっと大切です。でも、結果がすぐにわからないから、すぐやめがち。 ダイエットの3日坊主なんてざらですからね。
ダイエットの特集が毎年あり、ダイエットの流行があるんですもの、当たり前です。
でも、放射能から守る食べ方は、50年後の東北・関東・中部・関西・・日本、実は世界の女子がキレイダイエットが楽しめるように、お母さんになる皆さんにぜひ、知って頂きたいので今回は後編をお伝えします。

*前回のおさらいと補足
放射性物質を体内に取り込んだ場合、放射能を出し続ける内部被曝が大問題。成人の生物学的半減期(排泄され半分に減少する期間)は、甲状腺に蓄積するヨウ素が80日、全身の筋肉に蓄積するセシウムが70~90日、骨に蓄積するストロンチウムは50年。

*小出裕章氏(原発の危険性を訴え続けて40年・真実を伝える研究者)著書 原発のウソ・扶桑社新書 によると「セシウム137の半減期が30年、1/1000に減るまで300年かかる。土壌に長くとどまり、根から栄養を吸収する植物、それを食べる動物、それを食べる人間 というように『生物濃縮』が起こる。 海産物にも長期にわたって大きな影響を与える」という。前回記載しなかった原発により沢山発生する放射性廃棄物・最強の毒物といわれる「プルトニウムの半減期が約2万4000年、1/1000になるまで24万年。」現在が紀元2011年、そんな桁外れに長期的な汚染も意識する必要があります。

【放射性物質の吸収が高まる低栄養】


放射性物質は似たミネラルの吸収に類似しています。つまり、栄養状態で体内の吸収、蓄積が違ってくるのです。

(1)放射性ヨウ素:のり、わかめ、もずく、ヒジキなどの海藻類に含まれるヨウ素を食事に取り入れると放射性ヨウ素の吸収率が低くなります。 ヨウ素が体内に不足している人は放射性ヨウ素が食品中に含まれていれば、速やかに吸収して、甲状腺に蓄積されます。和の献立を食べる日本人が、パン食や洋風献立に変わると、毎食は海藻類を食べないものです。

(2)放射性セシウム:野菜やキノコ、海藻、果物、じゃがいも等の芋類、さわら等の一部の魚に豊富に含まれるカリウムをとっていたり、カラダにカリウムが十分にあると放射性セシウムの吸収や筋肉への蓄積が少なくなります。食べていても少量だったり、胃液の分泌が悪い等の理由でカリウム不足(手足がつったり、だるいなど)の症状を訴える方が多いので放射性セシウムの蓄積も気になります。

(3)ストロンチウム:乳製品や小魚に含まれるカルシウムと似た性質を持ち、カルシウムの摂取量が少なかったり、体内のカルシウムが不足していると速やかにストロンチウムの吸収量が増え、骨へ蓄積します。 厄介なのが、小魚からカルシウムがとれない時代が来るかもしれないこと。 今後は2011年3月以前に獲れた小魚、または、モニタリング結果があるもの、日本海または、離れた海域で獲れたものを選びましょう。

【吸着・排泄する2成分】


洗浄や調理で工夫をしても体内に入ることは考えられます。だからこそ、小腸からの吸収を防ぎ、放射性物質をからめて排泄する働きのある水溶性の食物繊維をとりましょう。

(1)チェルノブイリ原発事故で内部被曝した子供たちの体内の放射性セシウム値が下がったことで実証された果物に含まれるペクチンをとりましょう。 リンゴ、いちご、かんきつ類などの果皮に多く含まれ、バナナなどでも食べやすいですね。また、ペクチンはジャムにも使われています。 また、野菜、大麦、豆類にも含まれます。

(2)ストロンチウムを排泄するアルギン酸を含む海藻類をとりたいものです。わかめはごはんに混ぜたり、サラダで食べることが多いですが、味噌汁はもちろん、オリーブオイルで炒めたり、トマトベースの煮汁にからめるだけでもおいしく食べられます。
もずくはポン酢だけではなく、スープに、モズクの卵焼き、卵と小麦粉を混ぜてモズクのお好み焼きもいいですね。寒天もアルギン酸が豊富。作り置きで食後のデザートに牛乳やヨーグルト、ジャムをかけるとよりストロンチウムの吸収を防ぐことに。
ただし、海藻類は放射性物質を吸着しやすい性質があるので、原発事故以降に獲れたものは小魚同様、モニタリング結果を確認したいものです。

【そして】


1.細胞やDNAの損傷を最小限に抑えるために・・
抗酸化成分をたっぷり含むカラフルな野菜やアクの強いゴボウやレンコンなどの野菜、芋類、果物を毎食とる。

2.排泄をスムーズにする
便秘がちな人はせっかく水溶性の食物繊維で放射性物質をからめていても、再吸収の可能性を高めがち。するっと、毎日の快調なお通じをするために納豆、ヨーグルトなど腸内環境を整える食品を日常的にとりたいもの。

3.ハウスものを選ぶ
いよいよ、これまでの理想と変わります。吸着しやすいキノコも天然ものではなく、工場生産のもの。 野菜や果物の露地物は栄養価が高く、季節感がありましたが、屋外の空気や雨にさらされた土壌で育つものより、管理されたハウスのものを選ぶことをおすすめします。

4.天日干しの野菜料理も気をつけて
これまで紹介しましたが、子供たちやこれから出産の可能性がある女性は屋内でガラス越しならOKです。23年度米から、玄米食はご出産をしない方はよいとしても、ご出産を考えている女性、子供たちには控えましょう。どうしても食べたい場合は、自主的にモニタリング調査をして安全性を確かめている意識の高い生産者からお分けいただくことをお勧めします。

少し細かくお伝えしましたが、次のバトンを継ぐ子供たちは私たちみんなの宝物です。 そしてそのお母さんになる人は、宝のもと。 とにかくあなたが大切です。これから果てしなく続く見えないものをとらないようにして、排泄を速やかにすることだから、気負うことなく続けていくのです。
ただ、日本には科学技術の素晴らしい専門家たちがいます。 叡智を結集して放射性物質の除染と収集、無害化する画期的な発明で人類に貢献する日が数年後にあるかもしれません。また、私の危惧が行き過ぎた間違いだったと謝罪できる日が来ることも日本人にとって嬉しいことです。

大切なあなたと共にこの時を生きられることに感謝して。

2011年9月吉日     食デザイナー 平野美由紀


プロフィール紹介

平野 美由紀

平野 美由紀

(株)食デザイナーズ主宰
食デザイナー・管理栄養士

1965年大阪府生まれ。タイバンコク、東京育ち、女子栄養大学修士課程修了。
大学入学時の168cm、86kgという体格が栄養学の実践で65kgに変化した経験が、この道を進むきっかけ。大学栄養科学研究所、助手、国立健康栄養研究所や瓢亭修行、コーチングなど様々な仕事と人とのつながり大切に、「人」+「良」=「食」を伝え続けて、今日に至る。食を通してもっと美しく幸せを味わうことを誘うターラ。(172cm55kg)宇宙人。

新着記事


このページの上部へ

■エリアでレストラン検索
関東/関西/中部/北海道/東北/九州/沖縄
■こだわりでレストラン検索
クーポンあり/個室あり/2人OK個室あり/オープンエア/ヘルシー食材/デザートが充実/ワインが充実/お酒にこだわりあり /食べ放題あり /飲み放題あり
■コラム
キレイダイエットのススメ/愛されるエレガントマナー

Copyright© Gurunavi, Inc. All rights reserved.